取締役会とは
取締役会とは、会社の経営者である「取締役」により構成された、会社の意思決定機関のことです。株主総会において任命された取締役における合議的な機関です。
上場会社の場合は設置が義務付けられています。
☆取締役が複数いると取締役会があると思いこんでいる会社の方がおりますが、取締役会設置会社でないと「取締役会ついている」とはいえません。
<取締役会のメリット>
- 株主総会を開催することなく、取締役会で迅速に会社経営における具体的な意思決定をする事が出来る。
- 中小規模の同族会社でも、取締役会を置くことにより対外的な信用を高める事が出来る。
- 特定の取締役の専断を防止することが出来る。
- 将来、公開会社(株式譲渡制限がない会社)や監査役会設置会社に変更する場合、取締役会を設置しなければなりません。取締役会を設置しておけばスムーズに公開会社への変更や監査役会を置くことが出来ます。
<取締役会のデメリット>
- 役員が最低4名(取締役3人・監査役1人)必要になる。そのための役員報酬が必要となる。
- 株主の側からみると、株主総会の権限が制限され株主総会の目的として定めた事項以外は決議することが出来なくなる。業務執行の意思決定は具体的に取締役会で行われる。
- 株主総会の招集通知を原則書面でしなければいけない。(取締役役会を設置していない会社は口頭で招集通知を行うことが出来る)
- 定時株主総会を招集するにあたり計算書類や監査報告書を添付しなければいけない。(取締役会を設置していない会社は添付する必要がない)
以上のように、取締役会を設置するメリットとデメリットがありますのでよくお考えうえ設置を検討して下さい。